Chosun Online 朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2017020200687 http://www.chosunonline.com/m/svc/photoview.html?contid=2017020200687 2017/02/02 パク・チョンファ蔚山科学技術院(UNIST)ゲノム研究所長(生命科学部教授)が率いる国際共同研究チームは1日、「中朝国境・豆満江(中国名:図們江)の北にあるロシア・アムール川流域の『悪魔の門の洞窟(Devil's Gate cave)』で発見された7700年前の人類のゲノムを解読した」と明らかにした。「悪魔の門の洞窟人」の遺伝子は、現地に住むウルチ(Ulchi)族と最も似ており、近くの先住民を除く現代人の中では韓国人が最も近いことが分かった。この研究結果は国際学術誌「Science Advances」に掲載された。 韓国・ロシア・イギリス・アイルランド・ドイツの科学者たちが参加した国際研究チームは、悪魔の門の洞窟で発見された20代と40代の女性の頭蓋(ずがい)骨=写真=からデオキシリボ核酸(DNA)を抽出して解読した。ゲノム研究所のチョン・ソンウォン研究員は「細胞核DNAだけでなく、母系にのみ遺伝する細胞核以外のミトコンドリアDNAも主に韓国人が持っているものと同じだった。遺伝子で見ると、悪魔の門の洞窟人は韓国人の祖先とほぼ同じだと言える」と説明した。洞窟人は現在の韓国人のように褐色の瞳と凹型の前歯(shovel shaped incisors)を作る遺伝子を持っていた。牛乳を消化できず、高血圧に弱く、乾いた耳あかが出るという遺伝的特徴もあった。どれも東アジア人の典型的な特徴だ。 共同責任著者であるアンドレア・マニカ英ケンブリッジ大学教授は「今回の結果は韓国人と日本人の『二重起源説』を裏付ける」と述べた。二重起源説とは、3万-4万年前に現生人類の祖先が東南アジアから極東アジアに移動して定着して1万年前に農耕を始め、新たに南から北上してきた群れと合わさったという理論だ。 ソ・ジョンソン・ソウル大学医学部教授は「古代人の遺伝子を通じて韓国人の遺伝的ルーツを明らかにした成果だ」としながらも、「二重起源説を立証するには北方系の人々のDN...
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